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この病気に注意しましょう

高血圧症

高血圧症の患者さんは国内で約4000万人といわれ
糖尿病と合わせて国民病といえます。

高血圧症は症状のないまま進行します。

放置すると、動脈硬化が進み
日本人の死因の上位を占める
脳卒中、心筋梗塞などの怖い病気を引き起こします。

高血圧の原因は

塩分の多い食習慣、肥満、遺伝などが要因となります。

血圧はいろいろな要因で上がります。
冬は寒さで血管が縮み、夏よりも血圧は上がります。
昼と夜、安静時と運動中
リラックスしている時とイライラしている時など
気分によっても血圧は変動します。

病院や健診で血圧が高くても
自宅で計ると血圧が高くない事も多く見られます。(白衣性高血圧)

自宅で血圧を測るときは
朝夕2回
リラックスして計るようにしましょう。

高血圧症の診断

収縮期血圧・拡張期血圧が
65歳以上の方は140/90mmHg以上
65歳未満の方は130/85mmHg以上の場合です。

糖尿病、腎臓病のある方は合併症予防のために
130/80mmHg未満に管理することが望まれます。

症状、合併症

軽症の高血圧はまったく症状がありません。

中等症以上になると、頭痛、めまい、肩こりなどが現れます。

長年にわたって高血圧を放置すると
血管の壁を傷付け、動脈硬化が進行し
脳卒中、心筋梗塞、狭心症、網膜症、腎障害など
数多くの病気を引き起こします。

高血圧症の方は、心筋梗塞、脳梗塞の危険性が
健康な人に比べて2~3倍にもなります。

糖尿病と高血圧両方を持っている方は
心筋梗塞、脳梗塞の危険性が
健康な人に比べて6~7倍にもなります。

高血圧症を放置する事は非常に危険です。

血圧を下げるには

一番大切なのは食生活の改善です。

塩分を摂り過ぎると
血液循環量が増え
血管収縮を引き起こし
血圧が上昇します。

日本人の食塩摂取量は一日約11gです。
アメリカ人の約6gと比べると
明らかにとりすぎる傾向があります。

例えば
ラーメン1食でスープを含めると約5g の塩分があります。
みそ汁1杯で約 1.8g
うめぼし1個で約2g など
塩分の多いメニューが身近にたくさんあります。

食材選びや調理方法を工夫し
うす味の料理に慣れることで
食塩を1日10g 未満
できれば6g 未満
に抑えましょう。

減塩を始める第一歩

  • 調味料は少なめにしましょう。
    (味付けには、塩を含まない香辛料や柑橘類の酸味などを利用しましょう)
  • 漬物、梅干しは極力少なくしましょう。
  • 麺類のスープは飲まないようにしましょう。
  • 汁ものは1日1杯にしましょう。
  • 薄味に慣れ、食材本来の持ち味を楽しみましょう。
  • 過食をしないようにしましょう。
    (食べる量が多ければ、それだけ食塩を多く摂ることになります)
  • インスタント食品はなるべく控えましょう。

禁煙

喫煙は血管を収縮させ血圧を上げます。

たばこ1本で
血圧は約10mmHg(人によっては20~30mmHg)上昇し
その状態は喫煙後30分経っても継続しています。

たばこを吸う人は断続的に吸っているので
結果的に血圧は低くなる間がなく、
高い状態のままで推移します。
さらに喫煙自体が動脈硬化の進行を加速します。

たばこを吸っている人は、今から禁煙を始めてください。

肥満解消

肥満は高血圧の大きな原因のひとつです。

肥満の人が適正レベルまで減量すると
それだけで血圧が正常域まで下がることも珍しくありません。

目安として
体重1kg の減量で約1mmHg の降圧効果が期待できます。

運動

適度な運動の継続は
血管を拡張し
インスリン抵抗性を改善し血圧を下げます。

1回60分、週3回の運動療法を3カ月続けると
血圧は平均約10mmHg 下がります。

その他

日常生活の中で感じるストレスも血圧を上げる要因となりますので、
なにかしらストレスを発散する方法を見つけてください。

お酒は適量なら一時的に血圧を下げますが、飲み過ぎは逆効果です。
アルコール換算で1日30mL(日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、ワインなら200mL)以内ならよいとされます。

高血圧のくすり

減塩、減量、運動などを行っても
血圧が十分に下がらないときは
薬による治療を始めます。

高血圧に使われる薬(降圧薬)は
長期間服用することが多くなります。
血圧の薬はただ血圧を下げるだけでなく
インスリン抵抗性を改善し糖尿病を予防する効果や
心不全の悪化を予防する効果
腎臓に作用し蛋白尿を改善する薬もあります。
患者さんの状況によって使い分けていきます。

また1剤では降圧が不十分な場合は
2~3剤を併用することもあります。

まとめ

高血圧症は症状のないまま進行します。
放置すると、動脈硬化が進み
脳卒中、心筋梗塞などの怖い病気を引き起こします。

高血圧症による合併症が出現する前に
生活習慣の改善を含めた治療を開始する事が大切です。


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